仙台育英・須江監督 花巻東の執念に敬意「こういう雰囲気に甲子園はなる」東北勢への思い語る「6県分の思いを込めて」

 3回、打席の仙台育英・斎藤陽に伝令を送る須江航監督(右)=撮影・中田匡峻
 7回、ソロを放った仙台育英・尾形樹人(手前)を迎えるも、何か表情がおかしい須江航監督(右端)や高橋煌稀(左から2人目)=撮影・中田匡峻
 4回、仙台育英・斎藤陽の2点適時打に満面の笑みを浮かべる須江航監督。手前は花巻東・佐々木麟太郎(撮影・中田匡峻)
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 「全国高校野球選手権・準々決勝、仙台育英9-4花巻東」(19日、甲子園球場)

 史上7校目の連覇を狙う仙台育英(宮城)が花巻東(岩手)との東北対決で投打に圧倒。2年連続4度目の4強入りを果たした。夏通算45勝とし、頂点まであと2とした。

 試合終了の瞬間、拳を握った須江監督は思いを問われ、「東北勢で残ったのがうちだけになったので、6県分の思いをもって、次、頑張りたいと思いました」と口を開いた。

 最後は花巻東の驚異的な粘りにあい、4失点。注目の佐々木麟太郎に打席が回った。何とか振り切ったが、甲子園を見渡していた須江監督は「こういう雰囲気に甲子園はなる。最終回に追い上げていただいて、これを経験できたのは大きい。いい経験させてもらいました」と、花巻東の粘いに敬意を示した。

 8強に東北勢が3校。4強には仙台育英だけとなったが、「やはり昨年の優勝が自分たちの喜び以外に何かあるとすれば、東北地方がより団結して勝てるんだ、というのは感じました」とし、「これで私たちしか残っていない。6県分の思いを込めて、次のひとつを全力で勝ち取りたい」と改めて言葉に力を込めた。

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