「広島東洋カープ０－０横浜ＤｅＮＡベイスターズ」（３日、マツダスタジアム）

　ＤｅＮＡのトレバー・バウアー投手が来日している両親の前で１０回無失点の快投を見せた。試合後には「疲れているように見えますか？」と自信満々に言い切った。

　立ち上がりからキレのある直球を軸に広島打線を封じ込んだバウアー。広島・床田との壮絶な投げ合いを繰り広げ、左腕が先にマウンドを降りたが、バウアーはベンチをグラブで力強くたたいて延長十回のマウンドに上がった。

　２死一、二塁とサヨナラのピンチを招いたが、気迫で田中を左飛に打ち取りＤｅＮＡファンに指を突き刺すポーズも。「初回の２安打があった以降はスムーズに試合を進めることができたが、最終的に勝つことができなかったので、それが一番必要だったと思います」と語り、延長戦のマウンドは「プロになって初めて」と明かした。

　それでも「疲れているように見えますか？多分、最速の１５４キロっていうのが最後の１、２イニングで出たと思うんですけど、それから見れる通り、体的には全然疲れていないですし。１０回はすごくアドレナリンが出たので、今夜は眠れないかなっていうぐらい」と明かしたバウアー。「両親はきっと喜んでくれていると思います。僕がどんなプレーをするかというのを気にしていると思うので。でも、僕にとってはきょうは勝たなければならない試合でした。このシリーズは必ず勝ち越したいと思っていたので、そういった点では少しフラストレーションがたまりますけど、きっと両親は楽しんでもらえたと思います」と振り返っていた。