波乱の夏 センバツ優勝&準優勝校の県大会敗退は15年ぶり かつて大阪桐蔭・西谷監督が語っていた「春夏連続」の難しさ

 第105回全国高校野球選手権は22日、各地で行われ、山梨大会では今春のセンバツ優勝校で春夏連覇を目指した山梨学院が、準決勝で延長タイブレークの末、7-9で敗れ夏の聖地には届かなかった。

 21日には兵庫大会・5回戦でセンバツ準優勝の報徳学園が、神戸国際大付に敗れ、春夏連続出場の夢が途絶えていた。過去にセンバツ優勝&準優勝校が夏の甲子園出場を逃したのは、2008年の沖縄尚学&聖望学園以来、15年ぶりとなった。他には1997年の天理&中京大中京など、平成以降ではレアなケースとなっている。

 2012年、18年と2度の春夏連覇を達成した大阪桐蔭・西谷監督は、春夏連続出場に向けて「いかに春の山をしっかり下りることができるか。春の山を登ったまま、夏の山に登ることはできない」と独特の表現で語っていた。

 他校が体力強化などに励む冬場から紅白戦を実施するなど、センバツに向けてチーム状態をピークに持って行く。大会終了後にしっかり選手たちのメンタルを切り替え、目標設定、体力強化などをテーマに春のシーズンを過ごしていく。高校野球界の名将が「春の山」「夏の山」と選手たちに説くことで、「春にうまくいったからと言って、夏も同じようになるとは限らない」という意識を持たせていた。

 センバツ出場校が実戦調整などに割く時間をライバル校は力を蓄える時期に当てている。だからこそ春夏連続出場、春夏連覇が難しいと言われるゆえんだ。それでも山梨学院は5点を追う最終回、2点差まで追い上げ、一発出れば逆転サヨナラという状況まで持ち込んだ。その猛攻、チームの雰囲気は「春の王者」の名が決して色あせるようなものではなかった。

 一方の駿台甲府は王者を破って34年ぶりの決勝進出を果たし、喜びを爆発させた。ガッツポーズを繰り出した選手たちの表情は達成感に満ちあふれていた。

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