新宿 イチロー“先生”に成長示す逆転コールドで初戦突破 主将・中沢「一戦一戦戦っていくことが大事」
「高校野球東東京大会・2回戦、新宿11-2桜丘」(14日、神宮球場)
“先生”に成長を示す1勝だ。イチロー氏に指導を受けた都立の進学校・新宿が六回に逆転し、コールド勝ちで初戦を突破した。
初回2死満塁のピンチで魅せた。相手6番が放った安打性の打球を、左翼手・野口遼河外野手(2年)がダイビングキャッチ。「ここで先取点をあげられないなと思った」と好守でチームを救った。
“イチ流”の指導で生まれたファインプレーだ。「1歩目を焦って早く出すんじゃなくて、打球の落ちる位置を予測してから出すことを教わった。打球判断のミスによる捕球位置までのタイムロスをなくすことができました。イチローさんの指導が大きい」と野口。最短距離で落下地点に入れたからこそ出たビッグプレーだ。
これまでイチロー氏が指導した高校では、主に智弁和歌山、国学院久我山が好結果を残し、話題を呼んだ。主将の中沢志弥外野手(3年)も「チームで甲子園という目標を掲げている。まだ出場はないけど、『新宿旋風を巻き起こそうぜ』と話している」と、“イチロー効果”を狙う。
「一戦一戦戦っていくことが大事になる」と中沢。チーム一丸となって、東東京を勝ち上がる。



