DeNA・バウアー独占激白 どんな小さなことでも勝ちたい!印象に残った打者は「マエガワ」

 DeNAのトレバー・バウアー投手(32)が10日、デイリースポーツのインタビューで来日から3カ月の日本生活を独占激白した。サイ・ヤング賞にも輝いた世界ナンバーワン右腕の私生活から、首位阪神との対戦で感じた「気になる選手」の名前も告白。プロ野球兼YouTuberとして活動する理由や、5年、10年後の野望まで…。25年ぶりのリーグ優勝を導く使者が赤裸々に語った。

  ◇  ◇

 -来日してからここまでの成績は。

 「最初の3試合だけイマイチでしたけど、それ以降はそれなりにうまくいっているんじゃないかな」

 -自分自身では満足のいく数字なのか。

 「正直満足という言葉を、私は使うことがない。満足することは決してないので。もっと三振がとれたら、もっと四球が減らせたら、ホームランを与えずにできたら、と常に思う。ただ現実世界を見ていると、理想ばかりを語ってはいられないので、それなりにはやれているのかな。後半戦はさらによくなると思います」

 -首位・阪神とは6月25日に初めて対戦。7回途中を3失点で白星を挙げた。

 「今1位にいる通り、いいチームだと思っています。彼らとの試合は楽しみにしている。対戦する中で、チーム全体でプランを持って対戦してきているなと感じた。いい投手がそろっているとも思います」

 -印象に残った打者はいるか。

 「マエガワ。ただ、決して他の野手よりもいいと捉えてほしくはない。前川選手は打席内でも落ち着いていて、自信を持っていた。いいスイングをしていると思いました」

 -自信という点においては、若さを超える成熟さを感じられたか。

 「4打席しかないので、その中で若さを感じるかの判断はしにくい。成熟しているかどうかは、初めての投手に対して慣れてくるかというところが一番大事なところだと思っている。それは試合勘や打席勘。本当に成熟した打者というのは、1打席内の投球間の間にもアジャストしてくる。そういった意味では、まだ1試合の4打席では判断することは難しいですね」

 -野球とは別に、YouTubeが話題。始めたきっかけは。

 「ファンとつながるためです。開設したのは2011年か12年頃だったと思う。もともと私は、サンフランシスコ・ジャイアンツで有名なティム・リンスカムというメジャー投手がいるんですけど、その投手のハイライト、いいところだけを集めた投球間を切ったシーン集をよく見ていました」

 (続けて)

 「ただ、私がキャリアを始めたときはマイナーリーグ在籍。僕自身のハイライト集がなかったので、自分のファンがそういうものを見たいのであれば届けようと思って、作製したのが最初です」

 -コメント欄をオープンにしているのも、ファンとつながりたいからなのか。

 「ファンと一緒にジャーニー(旅)をしている、生きている。そういう感覚を持ってやっています。ファンからのコメントがよかろうが、悪かろうがフィードバックとして受け入れる。自分自身のことをより知ってほしいし、私は私でファンの話をできる限り聞きたいと思っているので。本当にパートナーだと思っています」

 -試合の結果が悪くても、変わることなく配信する理由は。

 「まず一つ目に、YouTubeの方が野球よりも長くやると決めているからです。野球人生はいつか終わりがくる。でもYouTubeはずっと続けようと思っているので。もう一つは自分自身の現実、リアルな世界を見てほしいと思っているからです。決していいところだけではなく、悪いところも含めて見てほしい。野球選手はいいところだけがフォーカスされがちだと思うんですけど、そこだけではなくプライベートも含めて、実際にどういうふうに野球選手が過ごしているのか。まさに現実、リアリティーを見てほしいと思っています」

 -京都やバンパイアカフェ、猿山など野球外でも堪能した文化を発信している。企画はどう考えているのか。

 「決めごとは持っていません。あそこに行ってみたい、こういうことをしてみたいと思って撮影しているだけ。あとは会話がヒントになるようなこともある。ファンからもらったメッセージで、あそこに行ったらいいよとか、そういったものを参考にすることもあります」

 -行動力がある。

 「もともと自分は、あまり外交的な方ではない。どちらかというと内向的。家にこもりがちなので、誰かからの提案があったりとか、知り合いが来ていると、できる限り出かけるようにしています」

 -徐々に日本野球にも順応する中で、激高した試合もあった。あそこまで勝ちたいと思う理由は。

 「正直、理由は私にもわかりません。ただ、とにかく負けることが嫌い。どんなものに対しても勝ちたいと思っています。野球においてはもちろんですが、ビジネスにもおいても、卓球においても、チェスにおいても。どんな小さなことでも勝ちたいと思っています」

 -ジャパニーズドリームという言葉がある。つかみたいものは。

 「とにかく優勝したい。それとは別にジャパニーズドリームの答えにはならないかもしれないけど、日本の文化を知りたい。日本の人々が知りたい。現在あるものが、どうしてこうなったのか。そういうところに触れていきたい。その一つ一つが自分の成長につながると思っています」

 -5年後、10年後の姿は想像できるか。

 「日本が嫌いとかでは全くないですけど、日本なのか、メキシコなのか、韓国なのか。どこなのかは現時点で予想はつかない。ただ、5年後も10年後も野球をやっていたい。少なくても今の時点ではそう思っています」

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