ロッテ・佐々木朗希 両リーグ最速100K 今季最長8回0封11K「全員三振取る気持ちで」
「ロッテ2-1西武」(5日、ZOZOマリンスタジアム)
曇天を吹き飛ばす快投で、奪三振数&防御率リーグトップに躍り出た。ロッテ・佐々木朗希投手(21)が今季最長の8回を投げ、5安打無失点。11奪三振を挙げ、両リーグ100K一番乗り。さらに規定投球回に達し、防御率1・50とリーグトップに立った。
「8イニング投げて勝てて良かった。相手の反応を見ながら組み立てることができた」
キレキレの変化球で、立ち上がりの不安もはねのけた。初回いきなり、外崎に初球158キロ直球を捉えられ左中間二塁打とされた。さらには、続く源田の三塁へのバントヒットを決められ、わずか2球で無死一、三塁に。さらに暴投で二、三塁とピンチは広がった。
ここからギアチェンジ。直球中心から変化球中心の配球に変え、マキノン、中村、高木のクリーンアップを連続空振り三振。決め球はスライダーとフォーク。「全員三振取る気持ちで投げて、結果的にそういうふうになってよかった」。どんな苦境も切り開くのがロッテの大黒柱だ。
二回には先頭・岸を4者連続の空振り三振に仕留め、今季100奪三振。両リーグ最速で大台に乗り、六回には規定投球回に到達。“怪物”の存在感を放った。
チームを西武戦7連勝、3カードぶりの勝ち越しに導いた。「体が元気な時に、試合展開がいい時に1試合、1イニングずつ多く投げられるように」。若き豪腕が礎となり、チームを支え続ける。