オリックス・山本「絶対に勝つ気持ち」で“圧”投 8回2安打0封8K エースで貯金8
「オリックス4-0広島」(30日、京セラドーム大阪)
中16日の登板で17日ぶりのお立ち台。オリックス・山本由伸投手がおかえりの拍手に迎えられながら、スッキリとした表情でフラッシュを浴びた。「交流戦の初戦なので、絶対に勝つ気持ちで準備してきました」。これぞ、エース。カープ打線を圧倒した。
唯一のピンチは四回。1死から西川に初安打を浴びると、盗塁を決められて1死二塁とされた。それでも、崩れるどころか精度が上がる。秋山を空振り三振に仕留め、松山は二ゴロ。「徐々に感覚は安定して、流れよくいけました」。三塁すら踏ませず、8回2安打無失点で4勝目を挙げた。
発熱で20日の日本ハム戦を登板回避。19日に熱が上がったが、わずか一日の休養で体は戻っていた。「時間をかけて練習しました」。舞洲での練習時間を決して無駄にはしなかった。
今季最長で6試合ぶりの無失点投球。「力みなく、いいバランスで投球ができました」。フォークの割合を減らし、原点の直球とカーブを主体に封じ込んだ。
チームは18年から広島に13連勝。交流戦開幕を白星で飾り、今季最多タイの貯金8とした。中嶋監督の通算200勝にも王手をかけた。最後はファンへ。「体調管理に気をつけて、お過ごしください」。言葉でも笑顔にした。元気いっぱいの山本が再進撃への幕を開けた。





