球場騒然の逆転負けに日本ハム・新庄監督もあぜん「恥ずかしい」「監督、コーチが一番悪い」

 8回、フランコの打球をお見合いする左翼手・矢沢(左)と遊撃手・上川畑(撮影・伊藤笙子)
 8回、選手交代を告げる新庄監督
 8回、今江コーチ(左)らとともに左中間へ逆転2ランを放った浅村(3)を迎える石井監督(右)=撮影・伊藤笙子
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 「楽天4-3日本ハム」(26日、楽天モバイルパーク)

 日本ハムが逆転負けでカード初戦を落とした。

 1点リードの八回に野手のミス直後、浅村に逆転2ランを浴びる悲劇。球場騒然の拙守から痛恨の敗戦を喫し、試合後の新庄監督は「ファンのみんなに、あんなプレーを見せるのは恥ずかしい。それをさせられてない監督、コーチがね、一番悪い」と、珍しく怒りの表情を見せた。

 1点リードの八回だ。先頭・フランコの打球が遊撃後方のフライになった。この打球を左翼・矢沢、遊撃・上川畑が追ったが、“”お見合い”する形で両者の間にポトリ。ベンチの新庄監督やマウンドの伊藤も驚き、あぜんとした表情を浮かべた。

 これに気落ちしたのか、続く浅村との対戦。1ストライクから2球目、高めに浮いたカットボールを狙われた。打球は左翼スタンドに飛び込む逆転2ランを浴びた。打球の行方を見届けた伊藤は、マウンドで放心状態。まさかの暗転となった。

 試合後、伊藤は厳しい表情で、無言のままバスに乗り込んだ。矢沢は神妙な表情で「声を出したので、僕が何が何でも捕るべきフライだったと思います」と猛省。「打球が左に流れていって、(上川畑)大悟さんもそっちに行ったので、捕るのかなと思って、引いてしまったという感じですね。ただ声を出したので、本当に僕が捕るべき打球でした」と肩を落とした。

 一方の楽天は鮮やかな逆転勝利を収め、連敗が5でストップ。初回に3点を先制される苦しい展開だったが、懸命に食らいつき、ついに日本ハム・伊藤をとらえた。最後は守護神の松井裕がしっかりと締めてゲームセット。長かった連敗街道を抜け出した。六回からはリリーフ陣がゼロを並べ、反撃態勢を整えての勝利だった。

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