金光大阪・キャリー初完封4強 母の日に粘投「手紙書きます」
「春季高校野球大阪大会・準々決勝、金光大阪3-0東大阪大柏原」(14日、大阪シティ信用金庫スタジアム)
これぞエースの投球を見せた。金光大阪のキャリー・パトリック・波也斗投手(3年)が1安打で公式戦初完封。粘り強い投球で4強入りへ導いた。
「ベンチ、スタンドを含めて全員で1つのアウトを喜び合うことを意識しました」
序盤は制球が乱れたが、徐々にリズムを取り戻した。最速138キロの伸びのある直球にカーブやスプリットなど多彩な変化球を駆使。スコアボードに「0」を刻んでいった。
米国人の父と日本人の母の間に生まれ、抜群の身体能力を持つ左腕。最上級生になってからはエース&主軸を任されている。
チームの柱として躍動した一戦。この日は母の日でもあり4人弟妹の長男は「お母さんは自分にたくさん時間をかけてくれた。手紙を書きます」と支えてくれる母にまずは快投で感謝を伝えた。
◆キャリー・パトリック・波也斗(きゃりー・ぱとりっく・はやと)2005年9月15日生まれ。兵庫県尼崎市出身。178センチ、82キロ。左投げ左打ち。小学3年から野球を始め、武庫中時代は宝塚ボーイズに所属。球種はスライダー、ツーシーム、カーブ、スプリット、チェンジアップ。最速138キロ。50メートル走5秒8。