楽天・藤平 6回1失点で今季初星 5年ぶり開幕ローテ「ここで止まっては絶対いけない」
「日本ハム1-2楽天」(2日、エスコンフィールド)
自身5年ぶりの開幕ローテ入りを果たした楽天・藤平尚真投手が、要所を締めて6回1失点。今季初勝利を挙げた。「ピンチはたくさんありましたけど、一つ一つ粘れた」。毎回のように走者は背負ったが、最後まで崩れなかった。
大事なポイントでも落ち着いていた。同点とされた五回、なおも続く2死二塁のピンチ。「熱い気持ちは一回置いて、冷静にいられた」。4番の野村を空振り三振に仕留め、最少失点で切り抜ける。敵地の場内がため息に包まれる中、グラブをたたき拳を握った。
今季はキャンプ、オープン戦とアピールを続け、2018年以来の開幕ローテ入り。昨オフから目標に掲げ、つかみ取った座を簡単に譲るわけにはいかない覚悟が伝わる。
藤平は自身の“開幕戦”白星に「自分の中ではすごくいいスタートができた」とうなずく。それでも「ここで止まっては絶対いけない」と表情を引き締めた。今季は先発の中心選手として、1年間チームのために腕を振り続ける。





