報徳学園・大角監督「完全に力負け」 “逆転の報徳”ならず準Vも「よく結果残した」

 「選抜高校野球・決勝、山梨学院7-3報徳学園」(1日、甲子園球場)

 勝利への執念は決して負けていなかったはずだった。それでも何かに凌駕(りょうが)された。頂点を知る吉田監督の経験か、それとも相手エース林の気迫か。報徳学園の大角健二監督(42)は「完全に力負け。打力も投手力も総合的に負けていた」と脱帽した。

 一瞬の迷いがすべてだった。先発の2年生右腕、間木歩が四回まで1安打。しかし、2点リードの五回に5連打を浴びて逆転された。継投した今朝丸裕喜(2年)も2ランを浴びて計7失点した。

 エースの盛田智矢(3年)の不調で「継投の判断を誤った」。甲子園で一度手放した流れは戻らない。それは、2度のタイブレークを含む仙台育英、大阪桐蔭など強豪との対決で、自分たちが体現してきたことだった。

 恩師の永田裕治氏(現日大三島監督)の誘いで教員の道へ。部長を経て17年に監督を引き継いだ。18年夏に8強入りも、その後は甲子園に届かなかった。

 コーチ時代の09年春、吉田監督が清峰の監督時代に対戦経験がある。準決勝で報徳学園は敗れ、清峰は初優勝した。“逆転の報徳”としてのリベンジはかなわなかった。

 21年ぶりのVは果たせなかった。「1戦1戦、強豪校を相手によく結果を残した」と教え子をたたえた指揮官は「ただ、勝ちきれなかった」と言葉を続けた。宿題の答えは、夏に持ち越された。

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