山梨学院・吉田監督 史上4人目複数校での優勝「甲子園の猫ぐらいにはなれたのでは」

 「選抜高校野球・決勝、山梨学院7-3報徳学園」(1日、甲子園球場)

 涙はなかった。春夏通じて県勢初の決勝進出を決めた前日に男泣きした山梨学院・吉田洸二監督(53)は「歴史の扉を開けた昨日は感極まったけど、今日は全くない。選手が本当に力を出し切った」と、晴れ晴れとした表情で教え子たちの奮闘をたたえた。

 清峰を指揮した09年春以来、史上4人目の複数校での優勝。13年に山梨学院の監督就任後は県内で無敵でも全国では勝てず、今大会前まで春夏の甲子園で計2勝8敗。一部で「山梨の虎、甲子園では子猫ちゃん」と揶揄(やゆ)された。

 「山梨にお世話になって10年間、毎年のように期待を裏切り続けた。今回で甲子園の虎までいかなくても、猫ぐらいにはなれたのでは」。呪縛から解き放たれた春の名将が、夏も強い山梨学院を甲子園に連れてくる。

 ◆吉田 洸二(よしだ・こうじ)1969年5月6日生まれ、53歳。長崎県佐世保市出身。佐世保商では2年夏の県4強が最高。現役時代は外野手。92年に佐世保商に赴任、平戸を経て、01年から監督を務めた清峰では春夏5度の甲子園出場で06年春準優勝、09年春優勝。13年4月から山梨学院監督。

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