山梨学院 県勢初の決勝進出 エース林「最少失点で乗り切ろうと」142球投げ抜いた
「選抜高校野球・準決勝、山梨学院6-1広陵」(31日、甲子園球場)
142球を投げ抜いた山梨学院のエース・林謙吾投手(3年)は、最後のアウトを取ると、ふっと表情を緩めた。すぐに捕手の元へと向かい、両手を広げて抱擁。自身大会5勝目で、山梨県勢初となる決勝進出を決めた。
「試合が終わった瞬間すごいうれしかった。点を取られるのは自分の中でも想定していた。最少失点で乗り切ろうと思って投げていた」
毎回走者を背負ったが粘り強く投げ込んだ。最大のピンチは同点の三回。1死一、三塁で3番・真鍋と対峙(たいじ)した。「ギアを上げなきゃと思った」とカウント1-2から高め直球で空振り三振。続く4番・小林も見逃し三振に斬った。
エースの力投に応えるかのように、九回に打線が奮起。打者一巡の猛攻で一挙5得点を奪った。頂点まであと一つ。「接戦になると思うけど、そんなに相手を大きく見ず、今まで通り自分たちの野球ができたら」。最高の舞台で、自慢の右腕を振るう。
◆無失策試合 準決勝の山梨学院-広陵で記録。今大会4度目。





