大阪桐蔭が甲子園ワーストとなる5点差逆転負け 春連覇の夢霧散 エース・前田が八回に勝ち越し許す
「選抜高校野球・準決勝、報徳学園7-5大阪桐蔭」(31日、甲子園球場)
春連覇を目指した大阪桐蔭が逆転で敗れ、夢はついえた。
二回に5点を先制し、中盤までリードを奪ったものの、七回に4連打で追いつかれると、八回にドラフト1位候補のエース・前田が2本の適時打を浴びて勝ち越しを許した。
昨秋の近畿大会決勝では大阪桐蔭が1-0で報徳学園を下していたが、雪辱を許す形に。また大阪桐蔭が甲子園で5点リードをひっくり返されたのは史上初となった。
報徳学園の校歌斉唱後、一塁アルプスへあいさつに向かった直後には、西谷監督が選手たちを集めて円陣で言葉をかけた。新チーム結成後、公式戦では無敗を誇り、昨秋の神宮大会を制覇。初めて喫した黒星だけに、涙を流す選手もいた。
西谷監督は「もう少し早く南を代えてあげればよかったかなとも思いましたが、報徳学園の打者が変化球を嫌がっているようにも見えたので」と説明し、「すべてのレベルアップをしないといけない。攻撃がうまくできなかったことが露呈した。打つだけじゃなく攻撃力をつけていかないといけない。もう一つ、二つたくましくなっていかないと勝ちきれない」と夏に向けての課題を口にした。




