NPBが「誹謗中傷」に異例の注意喚起 12球団と選手会も連名で警鐘「これまで以上に断固とした対応を」

 NPBが29日、シーズン開幕を前に12球団、日本プロ野球選手会との連名で「プロ野球ファンのみなさまへ~SNS等への投稿についてのお願い~」として異例の注意喚起を行った。NPBでは、このお願いを公式ホームページのトップ画面に大々的に掲載している。

 文書では「今シーズンを迎えるにあたって、みなさまにお願いしたいことがあります」とし「昨シーズンはSNS等において、懸命にプレーする選手に対する誹謗中傷、侮辱や脅迫等の心ない行為が相次ぎました。選手の家族や監督、コーチ、球団スタッフ、審判員を含む関係者への誹謗中傷等も発生し、今春のキャンプイン後もその兆候は続いています。これらの誹謗中傷等を受けた人たちは、大きな不安と恐怖、そして深い悲しみを抱え、試合や私生活に支障が生じてしまう例も出ています」と現状を報告。

 「日本プロフェッショナル野球組織(NPB)、12球団及び選手会は、ファンのみなさまとも手を携え、球界が一丸となって選手と選手の家族を守り、プロ野球をさらに魅力あるものに発展させていきたいと考えており、このように選手、選手の家族、監督、コーチ、球団スタッフ、審判員を含む関係者の尊厳を傷つけ、プロ野球の魅力を損なう悪質な言動を決して看過することはできません。もちろん誹謗中傷等に対しては、発信者情報開示請求等の法的措置を講じ、専門家や警察などの関係機関と連携するなどして、これまで以上に断固とした対応をとってまいります」と、毅然とした対応を行うと発表した。

 また「ファンのみなさまには、誹謗中傷等を拡散しないこと、SNS等での投稿にあたってマナーを守っていただくことを改めてお願いするとともに、何より選手の力になる前向きなご声援をたくさん送っていただけることを心より願っています」と、お願いした。

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