21世紀枠の氷見 昨年9月からコーチを務める元阪神の山川猛氏「善戦して、頑張ってくれた」

 戦況を見守る氷見・山川猛コーチ(撮影・北村雅宏)
 好投も初戦敗退となった氷見・青野拓海(中央)=撮影・伊藤笙子
 試合前、ノッカー補助を務める氷見・西田美鈴さん(右)=撮影・伊藤笙子
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  「選抜高校野球・2回戦、氷見1-4山梨学院」(24日、甲子園球場)

 21世紀枠で30年ぶりに出場した氷見(富山)は記念すべき1勝とはならなかった。

 昨年9月から同校のコーチを務める阪神などに在籍した山川猛さん(68)は内野席で観戦。3点を追う最終回に入る前には「なんとか1点でも2点でも取ってほしい。一泡吹かせてほしいです」と願い続けた。思いに応えるかのように、2死走者なしから7番・玉水が中堅へ二塁打で出塁。しかし、続く代打の山口が見逃し三振に倒れ、試合は終了した。

 山川さんは20年に氷見市に引っ越したことで縁があり、昨年9月にコーチに就任。現役引退後も阪神のコーチやスカウト、阪神園芸の職員として働いていた、いわば甲子園を知り尽くした最強の味方が加わった。

 甲子園でプレーするに当たって選手たちには、浜風に注意することをアドバイスしたという。「高く上がった打球は風で影響されるから、そういうのをやっぱり説明はしました」と山川さん。ただ、1-2の四回には2死一塁から高く上がった飛球を遊撃手の西川がつかみきれず、1点を献上した。西川は「常に攻めろということは言われていたので、攻め切れることはできた。(アドバイスを)生かせた部分もあったんですけど、自分の技術とかでうまく対応できないところがあったので、今後対応できるようにしていきたい」と振り返った。

 試合には負けてしまったが、選手たちはかけがえのない経験をしたはず。山川さんは「自分も51年前に高校3年のときに甲子園に出ているので、同じ甲子園の土を踏めるというのはこの子たちにとってはいいこと。なんとか善戦して、頑張ってくれた」と教え子たちにねぎらいの言葉をかけた。

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