日本ハム・江越がサヨナラ打 右手首骨折しながら執念の一打「心は折れなかったので大丈夫」 エスコン“初勝利”導く

 9回、サヨナラ適時打を放った江越(撮影・中島達哉)
 サヨナラを決め、一塁ベース上で手をたたく江越と足早に引き揚げる新庄監督(左上)=撮影・出月俊成
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「オープン戦、日本ハム2-1西武」(15日、エスコンフィールド)

 日本ハムの江越大賀外野手が劇的なサヨナラ打を放った。同点で迎えた九回1死満塁で打席に立ち、西武・宮川から追い込まれながら左翼線にはじき返した。チームはこれが新球場での対外試合“初勝利”となった。

 「めちゃくちゃうれしいです」とサヨナラの一打を振り返る。打席に入る前に新庄監督から耳打ちされた。「『ホームラン打って来い』と言われました。

ちょっと笑っちゃって。ホームラン打てる甘い球を打とうと思いました」と明かした。

 1日のシート打席で死球を受けた右手首は実は骨折していた。明かしたのは新庄監督。「実はぱっくり骨折しているんですよ。骨折しての出場をしているんです。2軍に落ちたくない、大丈夫です、と。結果を出して強い選手だなって思いました」と目を細めた。

 死球を受けて3日後にチームドクターによる検査を受けた。「何か異常があっても絶対に出ますと認めてもらって調べました」と言う。骨折が判明し、「やっぱりそうなんだと思ったけど、心は折れなかったので大丈夫です」と言い切った。

 牛乳を意識的に多く飲んで、骨折したまま出場を続ける。「多少は痛みがありますけど気合いで」と笑う。「バッティングでも監督から言われたことがしっくりきていて、それをなんとかつかみたいなと思っているので、今は離脱するわけにはいかない」。折れない心でプレーを続ける。

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