入来智さんが交通事故死 近鉄、巨人、ヤクルトなどで活躍 弟は祐作氏「入来兄弟」

 ヤクルト時代の01年には実弟の祐作(右)とともにオールスターに出場した入来智さん
 入来智さんが交通事故に遭った交差点
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 近鉄、巨人、ヤクルトなどで投手として活躍した入来智氏が10日に交通事故のため、宮崎県都城市内で亡くなった。55歳だった。NPBで最後に所属したヤクルトなどが発表した。死因は重症頭部外傷。通夜は12日、葬儀・告別式は13日に都城市内で執り行われる。喪主は父・喜門さん。

 悲痛な別れとなった。入来氏は10日午後9時50分、都城市内の市道で、運転していた軽自動車が普通乗用車と出合い頭に衝突。同11時45分に死亡が確認された。

 都城警察署によると、「畑に車が落ちている。50歳代の男性の意識がない」と通報があったという。現場周辺は畑で見通しの良い交差点で、事故原因は捜査中としている。普通乗用車を運転していた男性にけがはなく、双方の同乗者1人ずつが軽傷だった。

 入来氏は1989年度ドラフト6位で近鉄に入団。強気な投球が持ち味で、先発、中継ぎ、抑えとあらゆる役割に対応してチームに貢献した。その後は広島、近鉄と渡り、巨人では実弟の・祐作氏(50)=現オリックス投手コーチ=と同時に在籍して話題を呼んだ。

 2000年オフにヤクルトへテスト入団。01年は自己最多の10勝3敗、防御率2・85と活躍し、リーグ優勝に大きく貢献した。同年は監督推薦でオールスターにも初出場し、第1戦で祐作氏と史上初のオールスター兄弟継投も果たした。

 02年にヤクルト退団後は韓国、台湾プロ野球を渡り歩き、2004年に現役を引退した。現在は故郷の都城市で介護士として働いていたが、思わぬ形で息を引き取った。

 ◆入来 智(いりき・さとし)1967年6月3日生まれ。宮崎県出身。現役時代は右投げ右打ちの投手。鹿児島実、三菱自動車水島を経て1989年度ドラフト6位で近鉄入団。96年に広島、99年に巨人、01年にヤクルトへ移籍。01年は自己最多の10勝。02年オフに戦力外通告を受けてから韓国、台湾でプレーした。04年に現役引退。

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