元ヤクルト、巨人投手 入来智さん交通事故死 現場状況を説明 見通しの良い交差点で衝突 一時停止の標識も-ファン落胆「ショック」

 プロ野球の巨人やヤクルトで投手として活躍した入来智氏が10日夜、宮崎県都城市内で亡くなった。55歳だった。

 入来氏は1989年ドラフト6位で近鉄に入団。広島や巨人、ヤクルトでプレーし、2004年に現役を引退した。巨人に在籍した弟・祐作氏とともに「入来兄弟」としても注目され、4球団を渡り歩いたことから、衝撃を受けるファンも続々。ネットでは「え?ショック」、「ビックリしました」、「突然すぎて信じられない」などの声がつづられた。

 都城警察署の説明によると、入来氏は10日午後9時50分、都城市内の市道で、運転していた軽自動車が普通乗用車と出合い頭に衝突。同11時45分に搬送された病院で死亡が確認された。

 現場は市道で信号機のない交差点。畑に囲まれ見通しは良く、当時の天候は晴天、道路状況は乾燥していた。入来氏は幅9メートルの道路を西進し、33歳男性が運転する普通乗用車は南進していたという。ともにスピード制限40キロの片道一車線で、普通乗用車の通行していた道路には一時停止の標識もあった。

 警察には「畑に車が落ちている。50歳代の男性の意識がない」と通報があったという。普通乗用車を運転していた男性にけがはなく、双方の同乗者ひとりずつが軽傷を負った。乗用車は前方がへこみ中破、入来氏の軽自動車は前方が大破。事故原因は捜査中としている。

 入来氏は、都城市で介護士として働いていたという。弟・祐作氏(50)は現在オリックスで投手コーチを務めている。

 ヤクルト、オリックスも訃報を発表。死因について「重症頭部外傷」と伝えている。

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