DeNA・山崎 原点回帰の直球51球 虎の切り札〝機動力〟警戒「鍵になるのは足」
「DeNA春季キャンプ」(3日、宜野湾)
DeNAの山崎康晃投手(30)が、開幕戦の相手となる岡田阪神の切り札を最重要警戒した。今キャンプ2度目のブルペンで投じた、原点回帰となる直球のみの51球。「監督が代わって、鍵になるのは足だと思う」。ワインドアップやクイックなど、いろいろなバリエーションで投げ分けながら原点を磨いた。
甲高い音で、白球がミットに収まっていく。「生命線」と呼ぶ直球を投げ込む胸元には「C」のマークが今季から入った。投手キャプテンとして支える今季。「周りにも示しをつけないといけない」と自覚を持って、今キャンプに臨んでいた。
25年ぶりの優勝を占う、第一関門は阪神3連戦での開幕“奪取”だ。ハマの守護神は特に走力を警戒。大山や佐藤輝、新外国人など長打力のある選手の名前を挙げ、「どこからでも点数はとってこられるチーム」と長打での大量失点を防ぐため、近本や中野、植田らの足を封じる必要性を改めて説いた。
昨季は過去8年止められなかったシーズン負け越しという負の連鎖を、ついにストップ。「横浜スタジアムは小さい。一発警戒という意味では、1球たりとも無駄にはできない。だからこそ低め、低めにボールを集めていきたいです」。原点を磨き上げた先に見据える歓喜の瞬間。投手陣の柱として、“頂”戦のかじを取る。