体罰問題の東海大菅生 若林監督、宮原部長の解任を発表 上田崇氏が新監督に就任 センバツ発表前に決断「暴力許さぬ環境に」

 部員への体罰と東京都高野連への報告義務違反により、日本学生野球協会から若林弘泰監督(56)の4カ月の謹慎処分が下された東海大菅生は26日、21日付けで同監督と宮原上総部長を解任したことを発表した。新監督に16年から顧問としてコーチを務めていた上田崇氏、新部長に15年から20年まで部長を務めていた田中聡氏が就任した。同校は27日に発表されるセンバツ出場校への選出が有力視されており、発表前に決断を下した形となった。

 峰岸英仁校長名で出された文書は次のとおり。

 「本校硬式野球部における不祥事について

 本校の教員が日本学生野球協会から処分を受けるような不祥事を起こしたことを心からお詫びします。暴力の被害を受けた生徒そしてそのご家族には大変申し訳なく思っています。また、日頃から多くの方が本校を応援してくださっている中で、信頼を裏切ることになり、とても残念で申し訳ない気持ちでいっぱいです。母校に対して誇りを持っていた、在校生・卒業生そして関係される方々にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。本来であれば、このような事案につきましては、すみやかに報告すべきことですが、それをできなかったことについてもたいへん申し訳なく思っています。

 また、今回の不祥事件において、速やかな事情聴取等を行い(一財)東京都高等学校野球連盟にご報告を申し上げねばならぬところを、校長としての判断の誤りによって報告義務を怠り、報告遅れの不祥事を招いた件について、校長として大変申し訳なく思っており、深くお詫び申し上げます。また、併せて野球部指導者の指導の掌握という点においても不十分であったと責任を感じている次第であります。今後は、二度とこのようなことのないように校長が先頭となって具体的な防止策を実施していくとともに、決して暴力を起こさない、暴力を許さない環境に整えていく所存であります」

 学校側は1月18、23日に校長から全校生徒に向けて、再発防止を約束。「生徒は冷静に受け止めており、前向きに頑張ろうとしているようです。野球部員についても1月21日に副校長・健康推進室長より話をし、心のケアについて支援することを示しています」とした。

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