ロッテ・高部 「小児がん支援プロジェクト」発足、白血病で弟が他界 「安打数×1万円」寄付

 ロッテ・高部瑛斗外野手(25)が17日、小児がんの闘病患者や家族を支えるために、「シーズンの安打数×1万円」を寄付するなどの「小児がん支援プロジェクト」を発足させることを発表した。

 入団時から温めていたプランを実現させた。国士舘大在籍時の16年に弟・晴斗さん(享年16歳)が急性白血病で他界。「ただ、今の僕があるのは弟の言葉や、存在の大きさがあります。自分と同じような経験をされているご家族、今も闘病中の子どもたちに少しでも前を向いてもらえるように自分がそのワンピースにもなれればと思いました」と話す。

 来年は、飛躍の1年となった今季以上の安打数を放ち、寄付に貢献する意気込みだ。今季はリーグ2位の148安打に加え、44盗塁で盗塁王を獲得。自信も芽生えはじめた。来季は首位打者や最多安打も視野に「今年経験して、こうしたらもっと打てるというのも感じ取れた。来年はその二つは狙っていきたい」と力を込める。

 寄付以外でも、闘病中の子どもたちとの交流で病院への慰問も計画している。「継続的に活動できるようしっかり活躍して、夢や希望を与えられる存在になりたい」。病気に苦しむ子どもたちを救うため、活躍を誓った。

 ◆慈善活動を行う近年の主な野球関係者

 阪神・矢野前監督 筋ジストロフィー患者、児童養護施設の子どもたちへの基金「39(サンキュー)矢野基金」を10年から継続。社会貢献活動を行うプロ野球関係者が対象の「ゴールデンスピリット賞」を1月に受賞。

 阪神・原口 神戸市内の小児がん患者らの医療施設「チャイルド・ケモ・ハウス」に19年から寄付。社会貢献活動に取り組む阪神選手に贈られる「若林忠志賞」を今年受賞。

 パドレス・ダルビッシュ 08年以降、公式戦1勝ごとに10万円を羽曳野市に寄付。

 レッドソックス・吉田正 オリックス時代の昨年7月に販売した100号記念グッズの売上金を大阪市の「こども青年局」と大阪府の「こども輝く未来基金」に寄付。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス