「侍ジャパンシリーズ２０２２、オーストラリア０－９日本」（１０日、札幌ドーム）

　“御利益”を授かり、快音を奏でた。日本ハム・近藤健介外野手（２９）が、試合に出場しなかったヤクルト・村上に代わって４番に入り、適時打二塁打と存在感を示した。「村上さんのバットを借りたので、村神様様です」と、６学年下の後輩に感謝した。

　３点リードの四回２死三塁の好機で左前へとはじき返した。単打でもおかしくない打球だったが、迷うことなく一塁ベースを蹴って二塁を陥れ、隙のない野球を展開。普段プレーする札幌ドームで輝きを放った。

　８日にＦＡ宣言し、自身の去就も注目される中で迎えた一戦。打席に入るたびにひときわ大きな拍手が送られ、「札幌ドームで自分の名前のタオルをたくさん掲げてもらっている中で打てて良かったです」と喜びをかみしめた。