ドラフト各球団の狙いは-巨人「100点」中日はスピード重視 新庄ハムは独自路線

 高松商・浅野翔吾の交渉権を獲得してガッツポーズする原監督(左)、右は岡田監督(代表撮影)
 日体大・矢沢宏太の交渉権を獲得しガッツポーズする新庄監督(代表撮影)
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 「プロ野球ドラフト会議」(20日、都内ホテル)

 ドラフト会議が育成選手を含めて全て終了し、支配下含めて126選手(育成57人)が指名を受けた。

 各球団の狙いがよく見えるドラフトとなった。

 巨人は1位で高松商・浅野の指名に成功すると、2位以降は補強ポイントを埋め、強打が持ち味の慶応・萩尾、創価大・門脇を指名。タイプの違う即戦力2投手も起用し、原監督は「100点」と大興奮だった。

 阪神は浅野を外したが、中大・森下ら右打ちの大砲を3人指名。高校生も4人と育成路線を明確にした指名となった。岡田監督は「80点くらいでいいんちゃうかな」とした。

 中日は沖縄大・仲地を1位指名後、俊足の野手4人を集めた。2位の明大・村松は立浪監督が自ら視察。広いナゴヤドームを意識した戦略となった。

 新井新監督が就任した広島は上位4選手のうち3選手が高校生と将来性重視。DeNAは1位で大阪桐蔭・松尾指名で未来の正捕手候補を獲得。ヤクルトは常勝球団構築へ即戦力の東芝・吉村、素材型の京都外大西・西村をバランス良く指名した。

 パは独自路線で自由度の高さをうかがわせたのは日本ハム。ドラフト1位で二刀流・矢沢、3位では米国から逆輸入で加藤豪将内野手、育成でも“隠し球”としてカナダ出身・山口アタル外野手を指名した。

 楽天は徹底的に投手力を高めにいき、1位指名の立教大・荘司ら6選手のうち5選手が大学・社会人の投手。西武は陰りが見える強力打線復活へ1位で早大・蛭間ら上位3選手は野手指名。即戦力投手は亜大・青山ひとりだった。ロッテは即戦力右腕の専大・菊地を1位、二遊間強化へ天理大・友杉を2位とバランス良く5選手を指名した。

 投手力のあるオリックスは1位で白鷗大・曽谷を指名し、2位以下は将来性重視で高校生を3人指名。逆にソフトバンクは素材型の誉・イヒネを1位で指名すると、2位以下は大学社会人で投手2人、捕手1人、外野手1人を補った。王会長は「思惑通り。即戦力もいる。ホークスで伸び伸びと育ってくれたら」と満足げだった。

 不作と言われた今年。リスク回避で9球団が1位指名を事前公表する異例のドラフトとなったが、数年後の“結果”に注目が集まる。

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