国学院大・田中千、猛アピール 6回2/3を7K1失点 阪神など複数スカウト視察

 「東都大学野球、国学院大3-1日大」(11日、神宮球場)

 3試合が行われ、国学院大が日大に先勝した。今秋ドラフト候補の田中千晴投手(4年・浪速)が先発し、6回2/3を投げて6安打1失点。白星はつかなかったが、7三振を奪う快投で勝利に貢献した。中大は青学大との延長戦を制し、勝ち点を獲得。首位タイに浮上した。第3試合は亜大が駒大に勝利した。

 勝ち星はつかなかったが、堂々の投球を披露した。今秋ドラフト候補の田中千が7回途中6安打1失点と好投。初回に味方が先制点を奪い「リズムよく0で抑えることを大事に1イニングずつ投げた」と丁寧に投げ込んだ。

 阪神など複数球団のスカウトがバックネット裏から視察する前で、猛アピールした。150キロの直球で押し切って7奪三振。1-0の六回には、2番からの上位打線を3者連続三振に仕留めた。ただ、七回に3本の長短打で1失点して降板。「あそこを抑えきれないのがまだ自分の甘さ」と反省も口にした。

 190センチ、85キロと恵まれた体格から投げ込む直球は、最速153キロを誇る。楽天の愛敬アマチュアスカウトグループ・マネジャーも「真っすぐも速いし変化球も器用に投げる。どの球種も制球がよくまとまりがある。体格もいいし、伸びしろを感じる投手」と評価する大型右腕だ。運命のドラフトへ。手応えを感じつつ、チームのために腕を振る。

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