ロッテ吉井新監督が「青空反省会」選手の意識改革に着手
「フェニックス・リーグ、ロッテ4-3阪神」(10日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎)
ロッテの吉井理人新監督が、初采配初勝利後、参加メンバーのポテンシャルの高さに、来季への手応えを口にした。
先発は2年間で、2勝の20年ドラフト1位の鈴木が最速148キロの直球を制球よく投じ、6回を1安打無失点に抑えた。指揮官は「今日は鈴木がどんどんストライク先行させて、勝負にいっていた。よかったです」と喜んだ。
今季支配下を勝ち取った山本と小沼も活躍。イースタン・リーグでチームトップの12本塁打を放った山本は初回に左翼席中段へ先制ソロ。2番手小沼も七回から登板し1イニングを三者凡退に抑えた。試合後、吉井監督は「若い子にいい選手がたくさんいる。可能性のあるチームだなと思っています」と手応えを明かした。
今季1軍で本来の力を出し切れば、5位に終わることはなかったという。新指揮官は個々の能力を平常心でいかに出し切るかの大事さを説いた。19年に8勝を挙げた種市は九回から登板し2死後、四球を与えてから、味方の失策で崩れ、2/3回を無安打ながら3四球で2失点。吉井監督は「ツーアウトを簡単に取って、最後のひとつのアウトを多分、意識したと思うんですよ。ストレートのフォアボールと野手もエラーしましたけど。気持ちでパフォーマンスが変わってしまうので、自分の感情をコントロールできればと改めて思いました」。気持ち良くグラウンドに立たせる必要性を明かした。
試合後は吉井監督発案で選手が円陣を組み“青空反省会”を開催し、個々の反省点を述べ合い、技術とメンタルの向上へ向きあわせた。