ソフトバンク 柳田のファーストS“4戦連発”満弾で突破 PS“無双”の18連勝!
「パCSファーストS・第2戦、ソフトバンク8-2西武」(9日、ペイペイドーム)
レギュラーシーズン2位のソフトバンクが8-2で同3位の西武に連勝し、ファイナルS進出を決めた。三回に柳田悠岐外野手(34)が右越えにバースデー弾となる先制のグランドスラム。投げては東浜巨投手(32)が5回4安打1失点と好投した。
派手に祝砲を放った。0-0の三回2死満塁、これ以上ない舞台が整い、打席には34歳の誕生日を迎えた柳田。内寄り低めへ沈むスライダーに膝を折りながらも、ライナー性の打球で右越えへ。ポストシーズンでは自身初の満塁本塁打で、チームをファイナルS進出に導き「本当に奇跡でいい結果になった」と笑みがはじけた。
「来た球に反応した」と平然と言ってのけるが、決して甘くはなかった。これで、短期決戦では自身が本塁打した試合に11戦全勝。「不敗神話」も継続中だ。
3ランを放った8日の第1戦に続き、レギュラーシーズンから4戦連発と勢いが止まらない。調子を上げてきた9月8日以降は、同日に出場選手登録を外れた松田のバットを使い続けている。グリップの形が違い、それが今の自身の状態に合っているという。今季限りで退団するベテランの意思を引き継いだ主将が打線をけん引している。
チームはポストシーズン18連勝と破竹の勢い。不気味なほどの勝負強さは変わらず、2位に終わった雪辱を期して敵地・大阪へ乗り込む。その中心に立つのが「いいメンタルで野球ができている」と充実感あふれる主砲の柳田だ