東大が今季初勝利!慶大に5年ぶり! プロ志望届提出の井沢、6回2失点で通算2勝目
「東京六大学野球、東大4-3慶大」(17日、神宮球場)
1回戦2試合が行われ、東大が慶大を4-3で破り、今季4試合目で初勝利を挙げた。昨秋の立大戦以来となる2季ぶりの白星。慶大から白星を挙げるのは宮台康平投手(現ヤクルト)を擁した17年秋以来、10季ぶりとなった。プロ志望届を提出している井沢駿介投手(4年・札幌南)が6回2失点の粘りの投球で通算2勝目。法大は立大に19年秋以来、6季ぶりに勝利した。
大きな大きな1勝だ。東大が逃げ切り、慶大から17年秋以来となる白星を挙げた。井沢にとって初の先発勝利。「チームの勝利に貢献して、その上で自分が先発勝利するのは目標だった。ある程度試合を作れたのは評価できる」と納得の表情を浮かべた。
丁寧な投球で慶大打線を振り切った。3-2の六回、2死満塁のピンチを背負ったが、「監督に『頼むぞ』と言われてもう一段階気持ちが上がった」と捕邪飛で無失点。1点リードのまま、2番手にマウンドを託した。
エースの先発白星に井手峻監督(78)も大喜び。「理想的な試合運び。井沢が先発で勝利投手という夢がかなった」とマスク越しに笑みがこぼれた。
次に狙うのは勝ち点だ。「1カードで2勝は4年間でしたことがない。1勝できたのを自信にチームも勢いがあるので、まずは明日につなげていきたい」と右腕。一丸となって勝ち点を取りにいく。
◆井沢駿介(いざわ・しゅんすけ)2000年1月6日生まれ、22歳。北海道札幌市出身。180センチ、80キロ。右投げ右打ち。投手。小学1年から青葉シャークスで野球を始め、青葉中では軟式野球部に所属。札幌南高では2年春からベンチ入り。1年の浪人を経て東大に進学。20年春からリーグ戦デビューし、リーグ通算成績は34試合2勝17敗。農学部水圏生物科学専攻。最速144キロ。