オリックス・山本、圧巻封 天王山3連戦エースで先勝2差! 4安打タカねじ伏せた

 先発し力投する山本
 試合に勝利し、喜ぶ山本と若月(左)=撮影・石井剣太郎
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 「オリックス2-0ソフトバンク」(17日、京セラドーム大阪)

 絶対に負けられない一戦。オリックス・山本は何度も雄たけびを上げた。「絶対に勝たないといけないと思っていた」。文句のつけようがない投球。6連勝と勢いに乗っていたホークス打線を沈黙させた。

 初回は先頭の周東に珍しく四球を与えた。それでも、冷静さは失わない。2死三塁からは、柳田を156キロ直球で空振り三振。「よっしゃ!」。マウンドでほえる右腕に、スタンドのファンが盛大な拍手を送った。

 「尻上がりでいい球が投げられた」と二回以降は圧巻。二塁すら踏ませなかった。4安打に封じ込め、7奪三振。最後は柳田をフォークで空振り三振に仕留め、京セラドームでは今季初の完封勝利。捕手の若月と抱き合い、喜びを爆発させた。

 首位・ソフトバンクとの3連戦初戦。重圧は「いい方向に、力に変えられた」と気負うことはなかった。自身5連勝で14勝目。防御率1・71、勝率・737、188奪三振と投手4冠も変わらない。中嶋監督も「非常に大きい完投だった」とたたえた。

 16日には、能見投手兼任コーチの引退会見が開かれた。山本は宮城と山岡と共にサプライズで花束を贈呈。この2年で的確な助言をもらい、感謝した。「能見さんが泣いているのは見たことない。最後は勝って、泣かせたい」。優勝&日本一で最高の花道を作る。

 チームはソフトバンクに2ゲーム差と詰め寄った。同カードは13勝10敗で2年連続の勝ち越しも決定。「みんなで優勝しましょう」。山本はお立ち台で高らかに宣言した。

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