ロッテ・佐々木朗 初の10勝王手 疲労度考慮で5回1失点「最低限の仕事」
「ロッテ8-1日本ハム」(14日、ZOZOマリンスタジアム)
逆転CSへ望みをつなぐ力投で応えた。疲労回復を優先し、中11日で臨んだマウンド。ロッテ・佐々木朗希投手(20)が5回を4安打1失点。負けられない重圧をはねのけ、9勝目を手にした。
「なんとか最低限の仕事はできました。野手の皆さん、中継ぎの皆さんに助けられました」
最速159キロの直球。160キロ超えはなく、初回は木村に直球を捉えられ、プロ初の先頭打者本塁打を浴びた。「どうにかストレートを速く見せようとした」。二回以降は踏ん張った。フォークをうまく配球し、五回まで毎回6三振を奪った。初回の1失点のみに抑え、逆転勝利を呼び込んだ
井口監督は五回降板について、今季初めてローテで回っている疲労度を考慮したことを明かし、「予定通り投げてくれたのは大きい」とねぎらった。
残りは2、3試合の先発が見込まれる中、高卒3年目で初の10勝も見えてきた。「終盤になって全員が全員、万全じゃない。その中で出続けることが大事。勝ち星は自分の仕事をやった上でついてくる」と佐々木朗。チームと自身の白星へ、冷静に直球を投げ込む。