専大・菊地 11球団スカウト眼前で圧完封 ヤクルト・小川GM「完成度は高い」

 「東都大学野球2部、専大4-0立正大」(6日、神宮球場)

 開幕し専大が立正大に先勝した。今秋ドラフト候補で最速152キロ右腕の専大・菊地吏玖投手(4年・札幌大谷)が4安打で完封。和田TA、畑山統括スカウト、吉野スカウトの3人態勢だった阪神を含め11球団のスカウトが視察する前で、堂々の投球を披露した。

 136球の力投で最高のスタートだ。1点リードの七回に2死満塁のピンチを背負ったが、8番を遊ゴロに抑えて無失点。「ブルペンで感覚が良かったので、あんまり力を入れなくてもいいボールがいきそうだなと思っていた。コントロールもよくいけた」とスコアボードに0を並べた。

 183センチの長身から繰り出す力強い直球が武器。バックネット裏で視察したヤクルト・小川GMは「完成度は高い。決めにいく真っすぐのコントロールも良い」と高評価した。

 エースの役割を全うし、白星発進でチームに勢いをつけた。今後も戦いは続くが「とにかく勝たせることに集中してエースの役割を果たすために全力で戦っていきたい」と右腕。燃えたぎる闘志をマウンドで爆発させる。

 ◆菊地吏玖(きくち・りく)2000年6月13日生まれ。22歳。北海道出身。183センチ、93キロ。右投げ左打ち。投手。拓勇小では拓勇ファイターズでプレーし、青翔中では苫小牧中央ポニーリーグに所属。札幌大谷を経て専大に進学。今季は大学日本代表に選出された。最速152キロ。

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