キブレハン来日1号&3発 ヤクルト38年ぶり23安打16得点大勝でゲーム差6に広げる
「DeNA4-16ヤクルト」(27日、横浜スタジアム)
ファンはぼう然と見上げるしかなかった。ヤクルトの新助っ人のキブレハンが、来日1号を含む1試合3発。5打数4安打3打点と大暴れした。圧倒的なパワーでハマの夜空に次々と、どでかい花火を打ち上げた。
まずは1点を追いかける三回だ。石田から左中間スタンドを突き刺す来日初本塁打となる1号同点ソロ。「初本塁打が素直にうれしい」と来日初の快音の感触をかみしめて、悠々とダイヤモンドを一周した。
止まらない。七回1死では宮国のスライダーに泳がされながらも、高く舞い上がった打球は左翼席へ。八回には坂本の直球をはじき返し、3発目のソロを右翼席へたたき込んだ。
21年の東京五輪では米国代表で来日。横浜スタジアムでもプレーした。輝かしい経歴を持つ助っ人だが、自身初の1試合3本塁打には本人も驚いた。「4安打3ホーマー、一生忘れられない日でした」と白い歯がこぼれた。
新助っ人が打線に火をつけ、7本塁打を含むチーム38年ぶりとなる23安打で16得点。2位・DeNAとの第2ラウンドにも連勝し、ゲーム差を6に広げた。高津監督は「我々の目指している野球をできるように努力したい」と緩みはない。敵地で3連勝を決め、優勝街道を突き進む。
◆パトリック・キブレハン(Patrick Kivlehan) 1989年12月22日生まれ、32歳。米国ニューヨーク州出身。188センチ、98キロ。右投げ右打ち。外野手。背番号2。ラトガーズ・ニュージャージー州立大からパドレス、レッズ、ダイヤモンドバックス、パドレスを経て22年4月29日にヤクルトと契約。メジャー通算137試合、打率・208、10本塁打。