大阪桐蔭 高校3冠夢散 魔さか九回逆転負け 西谷監督は選手たたえる「一番成長した」

 「全国高校野球選手権・準々決勝、下関国際5-4大阪桐蔭」(18日、甲子園球場)

 グラウンドに立ち尽くして涙が止まらない大阪桐蔭ナインを、夕焼けが照らした。春の王者のみに許された夢への挑戦権-。史上3度目となる春夏連覇の偉業は、道半ばで非情のサイレンとともに終わりを告げた。

 主将・星子天真内野手(3年)は「日本一にこだわってやってきたけど、粘り負けてしまって悔しい。もうちょっと野球がしたかった」と声を震わせる。計3度、リードを奪うも下関国際(山口)を突き放せなかった。センバツや大阪大会で相手を圧倒した強力打線がつながりを欠いた。

 1点リードの七回は無死一、二塁から三重殺で好機が消滅。1点リードで九回に入るも、2番手の左腕・前田悠伍投手(2年)が1死二、三塁から逆転の中前2点打を浴びた。

 何度も経験してきた聖地の舞台だったが…。前田は「最終回は球場全体が向こうに拍手していた。相手の方が気持ちは上だったのかなと思います」と明かす。終盤、下関国際のブラスバントに合わせたスタンドの手拍子が重圧へと変わった。“甲子園の魔物”が顔をのぞかせた中、王者にとっては厳しい結末が待っていた。

 現チームは昨秋の神宮大会を制し、圧倒的な力で春の頂点へ駆け上がった。公式戦の黒星は春季近畿大会決勝の智弁和歌山戦のみ。誰もが春夏連覇、そして高校3冠達成を疑わなかった。

 西谷浩一監督(52)は「子供たちは何一つ、悪いことなく一生懸命最後までやってくれた」とナインをたたえ、「プレッシャーを感じるのは幸せなこと」と言った。偉業へ向かって全力で走り続けた絶対王者。その姿に最後は惜しみない聖地の拍手が降り注いだ。

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