「4番・投手」の満塁本塁打は33年ぶり史上4人目 近江・山田が帝京・吉岡以来の快挙

 7回、左越えに満塁本塁打を放ち、右腕を突き上げる近江・山田陽翔(撮影・吉澤敬太)
 7回、左越えに満塁本塁打を放つ近江・山田陽翔(撮影・吉澤敬太)
 9回、海星に勝利し、右翼でガッツポーズで喜ぶ近江・山田陽翔(撮影・吉澤敬太)
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 「全国高校野球選手権・3回戦、近江7-1海星」(15日、甲子園球場)

 今秋ドラフト候補の近江・山田陽翔投手(3年)が打っては満塁本塁打、投げては7回を4安打9奪三振1失点の力投。投打に渡る活躍でチームを2年連続のベスト8に導いた。「4番・投手」の満塁本塁打は1989年の第71回大会、帝京・吉岡雄二投手が準々決勝・海星(三重)戦で放って以来、33年ぶり史上4人目となった。

 2-1で迎えた七回。相手失策、安打と四球などで2死満塁のチャンスが巡った。2ボールからの高め直球を豪快にフルスイング。左中間スタンドに飛び込む一発で、勝利をグッと手元に引き寄せた。試合後、多賀章仁監督は「満塁でホームランを打っているのは何回か見ているんですけど、ああいう巡り合わせになって、あの場面で打つのはすごい。持っている男だなと」と4番の一発をたたえた。

 山田は試合後、「ベスト8という節目の試合でいいゲームができてよかったです。(本塁打の)感触は良かったです。ベンチでみんなが迎えてくれてうれしかったです」と素直な思いを口にした。「4番・投手」の満塁本塁打は第59回大会の宇都宮学園・見形仁一、第65回大会の高知商・津野浩、第71回大会の帝京・吉岡雄二に次いで、大会史上4人目の快挙となった。

 投げては7回を4安打9奪三振1失点の力投。大会12日目(18日)の準々決勝では、第2試合で強打の高松商(香川)と対戦する。

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