近江・山田陽翔が満塁弾&7回1失点で8強入り! 甲子園通算奪三振では「怪物超え」

 7回、左越えに満塁本塁打を放つ近江・山田陽翔(撮影・吉澤敬太)
 7回、左越えに満塁本塁打を放ち、ナインと喜び合う近江・山田陽翔(右)=撮影・吉澤敬太
 6回、海星・柿本彩人を三振に仕留め、ほえる近江・山田陽翔(撮影・吉澤敬太)
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 「全国高校野球選手権・3回戦、近江7-1海星」(15日、甲子園球場)

 今秋ドラフト候補の近江・山田陽翔投手(3年)が投打に渡る活躍で、チームを2年連続のベスト8に導いた。先発して114球を投げ、7回を4安打9奪三振1失点の力投。打っては七回に自身今大会初本塁打となるグランドスラムを放った。

 二回2死二塁から牧の右前適時打で先制を許したが、そこからギアを上げた。五回2死から4者連続奪三振。七回1死ではこの試合最速の148キロをマークし、1死一、二塁のピンチは見事に連続三振でしのいだ。

 その直後、2-1で迎えた七回2死満塁では、豪快な一振りでスタンドを沸かせた。2ボールからの高め直球を左中間スタンドに運ぶ満塁本塁打。昨夏の準々決勝・神戸国際大付戦以来、自身甲子園通算2本目の一発でリードを広げた。

 山田は昨夏に5試合で31奪三振、今春センバツで5試合で33奪三振を積み上げ、今大会は1回戦の鳴門戦で8回13奪三振、2回戦の鶴岡東戦で12奪三振を記録した。この試合の9奪三振を合わせて、甲子園通算98奪三振。「怪物」江川卓(作新学院)の通算92奪三振、「平成の怪物」松坂大輔(横浜)の通算97奪三振を上回って歴代7位にランクインした。

 山田は甲子園通算勝利数でも10勝に到達。土屋正勝(銚子商)、佃正樹(広島商)、野中徹博(中京)、平沼翔太(敦賀気比)に並んで歴代7位タイとなった。

 山田は試合後、「(本塁打は)真っすぐ一本に絞っていました。本当に僕自身の力ではあんなホームランは打てないですし、甲子園が力を貸してくれたというのもあるんですけど、一番はスタンドからの応援だったり、球場が一丸となったんじゃないかと思います」と応援してくれた人たちへの感謝を口にした。

 大会第12日目(18日)の準々決勝では、第2試合で高松商(香川)と対戦する。

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