明徳義塾 7年ぶり2度目の初戦敗退 エース吉村「悔いは残るが出し切れた」
「全国高校野球選手権・2回戦、九州国際大付2-1明徳義塾」(11日、甲子園球場)
あと一歩及ばなかった。過去21度の出場で1度しか初戦敗退がなかった明徳義塾が、15年以来7年ぶり2度目となる初戦敗退。エース・吉村優聖歩投手(3年)は試合後、唇をかみしめて整列した。
「今年は初戦であっけなく負けてしまったけど、やりきった気持ちです。悔いは残るが出し切るところは出し切れた」
昨夏に敗戦した準々決勝・智弁学園戦以来となる聖地のマウンド。打者に背を向けてから投げる変則横手投げ左腕は、8イニング中5イニングで走者を背負う苦しい投球が続いた。それでも2年生スラッガー・佐倉から2打席連続三振を奪うなど、2失点にまとめて試合は作った。
馬淵史郎監督(66)は「3年生はコロナに大きく影響を受けて練習も満足にできない中、よく力を合わせてここまで来てくれた。監督の差でしょう、1点差のゲームは」と選手の奮闘をたたえた。
「この経験を生かして頑張りたい」と吉村。聖地で味わった悔しさを今後の糧とする。