九州国際大付 コロナ集団感染も難敵・明徳義塾も突破!香西が完投「感謝の気持ち」

 「全国高校野球選手権・2回戦、九州国際大付2-1明徳義塾」(11日、甲子園球場)

 新型コロナウイルスの集団感染と認定され、2人を入れ替えて出場した九州国際大付は明徳義塾に逆転勝ちし、2015年以来の初戦突破を果たした。香西一希投手(3年)が1失点完投。エースの好投で危機を乗り越え、強豪を倒した。

 チームの苦境を救う110球だった。背番号「11」の香西は試合巧者の明徳義塾に思うような攻撃をさせず。「要所で踏ん張って投げることができた」と笑顔で振り返った。

 8強入りした今春センバツは準々決勝まで3試合を1人で投げ抜いた左投げのエース。今夏の福岡大会中にコロナに感染して5回戦以降は登板できず、その間に急成長した2年生の池田に背番号「1」を譲った。

 久しぶりの登板だったが、「みんなが『香西を甲子園に』と勝ち上がってくれた。感謝の気持ちで投げた」。130キロを超えた球は1球もなかったが、抜群の制球力と緩急で打ち取った。四回以降は三塁を踏ませず、5安打1失点で完投した。

 チーム全体でも困難を乗り越えた。大会直前に新型コロナウイルスの集団感染が発生。開会式を欠席し、練習も2日間休止された。試合への出場すら確定せず、投球練習ができない間も香西は感覚を忘れないようにと部屋でボールを握って試合に備えていた。

 3回戦では、2回戦で2本塁打した浅野を擁する高松商と当たる。「緩急で抑えたい」。一回り成長して戻ってきた甲子園で、さらなる活躍を期す。

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