夏の聖地3年ぶりに観客が帰ってきた 6校が欠席、主将のみの参加“異例”の開会式

 「全国高校野球選手権」(6日、甲子園球場)

 夏の甲子園が3年ぶりに有観客で幕を開け、開会式と1回戦3試合が行われた。内外野席には観客の姿が戻り、始球式では元日本ハム・斎藤佑樹氏(34)がグラウンドに姿を見せると歓声が沸き起こった。降雨の影響で開始が30分遅延した開会式では、新型コロナの影響で6校が欠席し主将のみの参加となった。第1試合では国学院栃木が夏の甲子園初勝利。第2試合では2年連続出場となった明豊が白星を挙げた。

 06年に早実で全国制覇した元日本ハム・斎藤氏がグラウンドに姿を見せると、あふれんばかりの拍手が降り注ぐ。3年ぶりの有観客開催となった夏の甲子園。「3年生は入学以来、コロナ禍に苦しみながら準備してきた世代。球児の皆さんへ敬意を込めて投げた」。さわやかな笑顔でストライク投球を披露し、スタンドを沸かせた。

 従来の様式を取り戻しつつある。内外野席に一般客が入り、ワンプレーごとに歓声が上がった。開会式の入場行進では、昨年はセンター周辺に整列し、1校ずつ紹介しながらバックネット方向へ前進していたが、今大会は右翼付近から入場して、大勢の観客に見守られて球場を一周した。

 ただ、すべてが元通りではない。コロナに集団感染した浜田(島根)、帝京五(愛媛)、有田工(佐賀)、九州学院(熊本)、県岐阜商(岐阜)と複数選手が体調不良を訴えている九州国際大付(福岡)の6校が開会式を欠席。さらに前日に変更が決まり、参加したのは主将だけだった。

 開会式に参加できなかった学校の思いも背負って-。選手宣誓を行った横浜(神奈川)の主将・玉城陽希捕手(3年)は力強く誓った。

 「一球一球に全力を注ぎ、一投一打に思いを乗せ、高校生らしく堂々と、はつらつと、そして感謝と感動の高校野球で新たな歴史に名を刻めるよう、全身全霊でプレーをし、最高の夏にすることを誓います」

 新型コロナとともに始まった高校野球生活。やっとの思いでたどり着いた聖地。1プレー、1球に思いを込めて。熱い戦いが幕を開けた。

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