高野連 抽選前日に異例の決断「いいんですかという声も」抽選後の変更「まず無理だと」

 日本高野連は2日、夏の甲子園に関して新型コロナウイルスの集団感染と判断された高校が4チームあったことを明らかにし、4チームは抽選の際に大会第7日の第1試合から第3試合のいずれかに当たるように対応することを発表した。

 4校は九州学院(熊本)、有田工(佐賀)、帝京五(愛媛)、浜田(島根)。抽選は3日16時から行われるが、集団感染と判断されたチームは抽選会場には来ないという。

 4校が抽選することなく2回戦から登場するのは異例中の異例。大会関係者は不公平とする見方もあったとし、「議論の中では2回戦からの登場になる。それが本当にいいんですかという声もありました。私たち全体としてはそういったことはある」とも語ったが、厳しい予選を勝ち抜き夢舞台にたどり着いた4校を思い、「集団感染となったチームも一緒に大会をしたいということから、今回の対応になりました」と決断への経緯を明かした。

 4校は2回戦にあたる第7日に組み込んだうえで、さらに初戦までの期間に余裕を持ってもらうために、当初の第7日の試合と、すでに1回戦を突破した第8日の試合を3試合ずつ入れ替える日程変更を行う。4チームは8日目に登場することになる。

 抽選決定後、集団感染のチームが出た場合の対応については「いろいろ検討しておりますが、まず無理だと。抽選後の変更を考えると、抽選まで」とした。

 この日、高野連は夏の甲子園に出場する大会前PCR検査の結果を公表。全国49校の指導者、部員1641人を対象に行ったところ、陽性者は10校26人となった。

 高野連は抽選方式の変更を伝えるリリースで、「試合日程を遅くします4校が2回戦からの登場になることで、不公平感を指摘する声もあるかもしれませんが、いつ自分たちが感染してもおかしくない、という状況のもとですから、お互い様の精神、互譲の精神で出場校をはじめ皆様方のご理解ご協力をいただければ幸いです」と要望した。

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