楽天・辰己が逆転V打 母校・社の甲子園初切符に発奮「珍しく感動してました」

 7回、勝ち越し適時打を放つ辰己(撮影・高石航平)
 お立ち台でガッツポーズする(左から)岡島、辰己、島内(撮影・高石航平)
 ヒーローインタビューで母校・社高校の甲子園初出場とトレードで加入した伊藤について話す辰己(撮影・高石航平)
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 「楽天10-5日本ハム」(31日、楽天生命パーク宮城)

 ここぞの場面で結果を出した。楽天・辰己涼介外野手が、同点の七回に決勝の適時打を放ち、チームを勝利に導いた。

 場内のボルテージが最高潮に達した中で、打席に入った。七回、3点差を追いつきなおも2死一、三塁の場面。辰己は「とにかく前に飛ばしたら何とかなる」と必死に食らいついた。打球は中前への勝ち越し適時打。最大4点あったビハインドをとうとうひっくり返した。

 大きな刺激を受けることがあった。28日に兵庫県の母校・社高校が夏の甲子園初出場を決めた。試合を映像で見ていた辰己は「高校野球ってこんなに人に感動を与えるもんなんやなと思って、珍しく感動してました」と語った。

 「チーム全体が同じベクトルを向いて、日に日に熱い戦いになっていくと思うので、最後まで諦めずにやれれば」。辰己にとって熱い夏が始まりそうだ。

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