高野連、甲子園での女子部員の活動範囲拡大認める「社会的要請」ノック時の練習補助などが可能に

 日本高野連は27日、大阪市西区の中沢佐伯記念野球会館で第104回全国高等学校野球選手権大会の運営委員会を開催し、大会における試合前及び試合中におけるグラウンドでの女子部員の活動について、拡大することを発表した。

 今大会で可能となるのは試合前ノック時のボール渡し、練習補助と、試合中のボールパーソン。

 高野連は「一人ひとりの部員を大切にして、各部員の多様な目標に沿った活動を実現していくことが、教育の一環として行われている高校野球の目的のひとつであり、今後の高校野球発展へ向けても、重要なことと認識してきました。当連盟には女子部員も登録しています。彼女達が活躍する場を広げていくことは、社会的要請の側面もあり、当連盟理事会でも女子部員の活動範囲の拡大を望む意見がありました」と説明。その上で「女子部員の活動として、自校の普段の練習で活動している範囲内で、新たに下記の2項目を可能とします。主催者は大会前に実施する責任教師会議、監督会議で安全対策について説明し、代表校の中で以下の活動を行う女子部員がいるかを把握した上で、その活動範囲を認めます」とした。

 甲子園では2016年夏に甲子園練習で大分高校の女子マネジャーがユニホーム姿でグラウンドに立ち、ノッカーへのボール渡しを行い、大会側から制止されたことが大きな波紋を呼んだ。女性部員はベンチから出る事を禁止されていたが、17年春の選抜からヘルメット着用などを義務付けて一部グラウンドへの立ち入りを認めていたが、今回、その活動範囲が広げられた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス