花巻東・佐々木麟太郎 夏は準決勝で散る 好投手盛岡中央・斎藤から4の2もあと1本出ず

 「高校野球岩手大会・準決勝、盛岡中央3-2花巻東」(23日、岩手県営野球場)

 岩手大会は準決勝2試合が行われ、今春センバツに出場した花巻東が盛岡中央に敗れた。高校通算74本塁打を誇る佐々木麟太郎内野手(2年)は「3番・一塁」で先発出場し、4打数2安打。好機は作ったが、盛岡中央の今秋ドラフト候補で、最速152キロ右腕・斎藤響介投手(3年)相手にあと1本が出ず、夏が終わった。

 顔を上げることができなかった。佐々木麟にとって2度目の夏は、岩手大会準決勝での敗退となった。スタンドへのあいさつを終えると、放心状態でグラウンドから引き揚げた。

 3番としての役割は果たしたが、勝利にはつながらなかった。岩手屈指の好投手・斎藤相手に4打数2安打。両校無得点の初回は右前打で出塁。五回には2-2の同点に追いついてなお2死一塁で右前打を放ち、一、三塁の好機を作った。

 しかし、後続が倒れ、得点にはならなかった。最速152キロ右腕からチームは9安打を放ったが、わずか2得点。佐々木洋監督(46)は「思ったよりは打っていた感じがあったけど続かなかった。もうちょっと点数を多く取りたかった」と肩を落とした。

 今春センバツでは4打数無安打2三振で初戦敗退と悔しい思いをしただけに、19日の3回戦後には「もう一度甲子園に戻りたい」と話していた佐々木麟。今大会の一発は準々決勝で放った2ランの1本のみ。昨年12月の両肩手術から調子を上げてきていただけに、ショックの大きい敗戦となった。

 中学時代から金ケ崎リトルシニアで佐々木麟とともにプレーし、この日で高校最後の夏を終えた主将の田代は「秋から絶対負けないで頑張ってほしい」とエールを送る。もっともっと強くなって、全ての悔しさを晴らす。

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