ヤクルトに激震 14人コロナ陽性 高津監督謝罪「十分に注意をしてきたつもりですが…」

 「ヤクルト(中止)阪神」(9日、神宮球場)

 ヤクルトは9日、高津臣吾監督(53)、山田哲人内野手(29)ら計14人が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性判定を受けたと発表した。これを受けて9日の阪神戦(神宮)が中止となった。この日は2軍でも2人の陽性者が出ており、8日の2人と合わせて計18人の感染者を確認。セ・リーグの首位を快走するヤクルトに激震が走った。

 昼下がりのクラブハウスが慌ただしい動きに包まれた。試合前練習の開始時間にもかかわらず、帰宅を急ぐ数人の選手たち。高津監督を含めた計14人が新型コロナウイルスの陽性判定を受け、この日に予定されていた阪神戦の中止が発表された。

 首位独走中のチームに緊急事態だ。2軍では8日に石山、丸山翔が、9日午前中には川端、スタッフ1人の陽性判定が発表されていた。そして1軍で指揮官を含めた14人の感染が明らかとなり、高津監督は球団を通して謝罪の言葉を出した。

 「十分に注意をしてきたつもりですが、このような事態になってしまい、本日の試合を楽しみにしていたファンの皆さまには大変申し訳なく思っております。また皆がそろった時には素晴らしい戦いをする事をお約束します。この度はファンの皆さまやたくさんの方々にご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」

 山田と浜田は8日に体調不良を訴え、PCR検査を実施。陽性判定を受けたという。他の12人は9日に定期PCR検査を受検し、その後、陽性判定を受けた。主力である山田、青木に加え、ブルペン陣を支えてきた清水、田口も離脱。苦しい状況下ではあるが、10日の阪神戦は現時点では行われる予定だ。

 昨季も開幕直後に新型コロナウイルスの影響を受け、主力が離脱する事態となった。それでも一丸で乗り越え、リーグ制覇&日本一を成し遂げた結束力がある。2軍からは内川や西浦らが合流。この危機を、全員で乗り越えていくしかない。

 ◆新型コロナ影響による試合中止 2020年は8月2日・ソフトバンク-西武が中止。21年は開催地の緊急事態宣言の影響で6試合が中止されたほか、5月21~23日・広島-阪神などが陽性者判明のため中止。今季は4月前半に計9試合が中止。6月末にはソフトバンク関係者に計18人の陽性者が出たため28、29日・ロッテ戦、7月1日・西武戦が中止された。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス