日本ハム プロ初先発田中が初勝利の権利もって降板 あっぱれ6回4安打1失点

 6回1失点の好投で降板し、杉谷に肩を抱かれ笑みを浮かべる田中(撮影・高石航平)
 ロッテ戦に先発した田中
 3回、松本剛の適時打を喜ぶ新庄ビッグボス
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 「ロッテ-日本ハム」(7日、ZOZOマリンスタジアム)

 1日に育成から支配下選手契約を結んだ日本ハム・田中がプロ初先発。シュートを有効にスライダー、カットボール、カーブも交える自在の投球で6回4安打1失点の好投。七夕の夜に77球を投げて、初勝利の権利を手に降板した。

 「ランナーを出してからが勝負だと思っていたので、なんとか粘ることができてよかったです。野手のいいプレーもあり、テンポよく投げることができました。ファンのみなさんの応援が力になりました」

 どん底から這い上がった。田中は柳ヶ浦高から17年ドラフト3位で入団。19年に1軍で1試合に登板したが、20年に右肘手術を受けた。21年オフに戦力外通告を受けて育成として再契約していた。

 育成時代を「苦しいことしかなかったですね」つかんだチャンスに「やるしかないと思っている」と意を決したマウンドだった。

 新庄ビッグボスも「楽しみですね。キャンプでブルペンを見た時に、いつか若い(背)番号にしたいなと思っていた」と期待をかけていた右腕が、復活の投球を披露した。

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