大阪桐蔭“3冠”へ総仕上げ 高知との練習試合に快勝 今秋ドラフト候補の松尾が奮闘
「練習試合、大阪桐蔭11-6高知」(2日、龍間ぐりーんふぃーるど)
通算3度目の甲子園大会春夏連覇を目指す大阪桐蔭は2日、大阪府大東市にある龍間ぐりーんふぃーるどで高知と練習試合を行い、2本塁打を含む19安打11得点で打ち勝った。今秋ドラフト候補の松尾汐恩捕手(3年)が2本の二塁打を放つなど、3安打1打点と奮闘。激しい戦いが予想される大阪大会に向けて、順調な調整ぶりを見せた。
夏の頂点に向けて着実に準備は整っている。集中打を見せるなど、頼もしい戦いぶりで勝利した常勝軍団。高い打力で試合の流れを渡さなかった。
三回に伊藤櫂人内野手(3年)が右中間にソロを放ち先制。同点とされた直後の五回には、無死一塁から今秋ドラフト候補の松尾汐恩捕手(3年)が勝負強さを発揮した。「チームに貢献するバッティングを意識してやっている」と、左中間を破る適時二塁打で勝ち越しに成功した。
攻撃の流れを作った松尾のバット。先頭の八回にも左中間を破る二塁打で出塁し、3点の追加点へとつなげて勝機を高めた。
昨秋の神宮大会に続き春のセンバツも制したが、近畿大会決勝では智弁和歌山に敗れ、公式戦の連勝が29で止まった。「優勝してから、どこか自分たちにまだまだおごりがあったと思う」と自分たちを見つめ直し、敗戦を糧に力を付けてきた。
快挙を目指す夏の本番ももうすぐだ。18日に戦う大阪大会の初戦に向け、前日1日にはベンチ入りメンバーを発表。西谷浩一監督(52)は「春夏連覇より、秋も勝てているんで、いままで先輩たちがやっていないことに挑戦できる権利をとりたい」と同校史上初の“3冠”へ強い意欲を示した。まずは大阪の頂点へ-。最高の仕上げで本番に臨む。