楽天・辰己 球団初の1イニング2発「死に物狂いでやっている」

 「楽天9-2巨人」(12日、楽天生命パーク宮城)

 快音を連発させた。楽天・辰己が、球団史上初となる1イニング2本塁打の活躍を見せ、チームを連勝へ導いた。

 衝撃のイニングとなったのは二回だ。1死から相手先発・山崎伊の直球を捉えた。打球は右翼席に飛び込む先制の4号ソロ。「ナイスバッティングでしたね。完璧だった」と自画自賛の一打だった。

 これでは終わらない。打者一巡の猛攻で6点を奪い、なおも2死一、二塁でまた打席が回ってきた。今度は2番手・鍵谷から右中間に5号3ラン。この一発でイニング9点目となり、場内は大歓声に包まれた。

 自身にとって勝負の年と位置付けている。昨季は規定打席に達した選手の中で、リーグ最下位の打率・225。「成長せな、立場的にも危うくなってくる。今年は死に物狂いでやっている」。2月の春季キャンプでは朝から日が暮れるまでバットを振り続けた。

 シーズンが始まっても試合後に「いいフォーム、いい形を確認する。修正する意味でやっている」と渡辺打撃コーチと居残りで打ち込み。「ホンマはもっと打ちまくりたいが、好不調の波は荒いので、安定した成績、打撃をできれば」と着実に段階を踏む。チームの未来を担う背番号8は、まだまだ成長を続けていく。

 ◆球団史上初の1イニング2発 楽天・辰己が球団史上初となる1イニング2本塁打。1イニング2発は2018年・大山(阪神)以来、史上21人目(23度目)。交流戦では06年5月10日にヤクルト・ラロッカが西武戦で記録して以来。

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