東海大札幌・渡部雄大ノーノー達成 史上7人目快挙に「鳥肌」 監督誕生日にプレゼン投

 「全日本大学野球選手権・1回戦、東海大札幌2-0環太平洋大」(7日、神宮球場)

 1回戦7試合と2回戦1試合が神宮球場などで行われ、東海大札幌の渡部雄大投手(4年・東海大甲府)が環太平洋大相手にノーヒットノーランを達成した。第60回大会で近大工学部の久保田高弘投手が名桜大戦で達成して以来、7人目の快挙(うち4人が完全試合)。70歳の誕生日を迎えた日下部憲和監督に最高のプレゼントを贈った。

 最後の打者を見逃し三振に斬ると、渡部は両手を広げ、満面の笑みでグラブをたたいた。ノーヒットノーラン達成。だが…。「全然知らなかった。完封だと思いながら最後決めて喜んだんですけど、インタビューで『7人目だよ』と聞いて鳥肌が立ちました」と照れくさそうにはにかんだ。

 初回から凡打の山を築いた。「持ち味はどの変化球でもカウントが取れることと、コントロール」と6種類の変化球を駆使し、四隅に投げ分けて相手を翻弄(ほんろう)。四球や失策で走者を背負っても落ち着いたマウンドさばきで、安打を許さなかった。

 昨年までの3年間はリーグ戦で1勝止まりだったが、今春リーグでは6勝を挙げた。「最後の年というのが一番大きい。春で辞める選手が多いので、秋じゃなくて春に全国に行こうと。抑えれば勝てるので、自分が今まで打たれていた原因、ストライクが入らなかった原因を見つめ直した」。成長を遂げ、全国の舞台で飛躍した。

 この日は日下部監督の70歳の誕生日。ウイニングボールを手渡された指揮官は「幸せな人生です」と感謝し、「4年間で本当に素晴らしい投手に成長した」と称賛した。

 仏教大との2回戦は連戦となるが「いつでも投げられる準備をしたい」と左腕。仲間とともに一日でも長く全国の舞台で躍動する。

 ◆渡部雄大(わたなべ・ゆうだい)2000年4月4日生まれ、22歳。北海道函館市出身。178センチ、80キロ。左投げ左打ち。小学1年から昭和レンジャーズで野球を始め、亀田中では函館港西シニアでプレー。東海大甲府では1年春からベンチ入り。最速144キロ。球種はストレート、カーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ、フォーク、ツーシーム。

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