大阪桐蔭27連勝 履正社との因縁対決制した 史上2校目全国4冠へ着々

9回2失点で完投勝利を挙げた大阪桐蔭・前田
8回、勝ち越しに成功して喜ぶ大阪桐蔭ナイン(撮影・北村雅宏)
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 「春季高校野球大阪大会・決勝、大阪桐蔭3-2履正社」(17日、南港中央野球場)

 春季大阪大会は決勝が行われ、今春センバツを制した大阪桐蔭が、履正社に逆転勝ちで優勝した。新チーム結成後、昨秋の大阪大会から公式戦無敗で連勝を「27」に伸ばした。今大会初登板したプロ注目の2年生左腕・前田悠伍投手が2失点完投。無敗で夏の頂点にも立つことを目標に掲げた。今後は21日に開幕する近畿大会(和歌山・紀三井寺)に出場する。

 糸を引くような直球が決まる。前田は最後の打者を見逃し三振に仕留めると吠え、ゆっくりとマウンドを降りた。現チームでは昨秋大阪大会、同近畿大会、明治神宮大会、今春のセンバツに続いて5度目の頂点に立った。

 19年夏の甲子園を制した履正社とは、昨秋大阪大会準決勝で5-3で破って以来の対戦。「(昨年の)秋もやらせてもらって、因縁の対決というか。きょう、先発をいわれたときから『よし、やってやるぞ』という気持ちでした」。全力で宿敵にぶつかっていった。

 コンディションの影響などもあり、今春センバツ決勝・近江戦以来となる対外試合登板。10球団以上のスカウトが見守る前で、高い修正能力を示した。

 久々のマウンドだったこともあり、序盤は制球が乱れた。0-0の三回に3安打2四球で2失点。しかし、「走者を背負ってから投球テンポを変えたり、修正できた」と以降は無失点に抑えて2失点完投で勝利に導いた。

 これで新チーム結成から公式戦は無敗の27連勝となった。史上2校目の全国4冠(明治神宮大会、春夏の甲子園、国体)へ着実に歩みを進めている。過去に達成した高校は、松坂大輔を擁した97~98年の横浜だけだ。「負けなしというのは、プレッシャーもあるんですけど。自分は夏の甲子園も無敗でいきたい」と前田。頂点の座は誰にも譲らない。

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