中島逆転サヨナラ打!巨人2位浮上 「懐かしいなと」若手時代の思い出の場所で躍動
「巨人3-2広島」(17日、宇都宮清原球場)
チーム最年長が試合を決めた。巨人のベテラン・中島宏之内野手(39)が土壇場の九回に逆転サヨナラ2点適時打。年下選手たちから歓喜のウオーターシャワーを浴びて、もみくちゃにされた39歳は「気分的にはもううれしいね。気持ちいい感じ」と、ぬれた顔を袖で拭い、満面の笑みを浮かべた。
ため息続きだった宇都宮のG党を最後の最後で沸かせた。0-2で迎えた最終回に1四球3単打で1点を返すと、なおも無死満塁で打席には中島。「なんとかヒーローになってやろうと考えていた」。ミートに徹して捉えた打球は左翼手の頭上を越えた。巨人移籍後初のサヨナラ打で、チームを2位浮上に導いた。
舞台となった宇都宮清原球場は、自身が西武での若手時代に自主トレを行っていた思い出の場所。「だから懐かしいなと思いながら、今日来て…」。1軍で活躍することを夢見て鍛錬を積んでいた若き日がおぼろげながらもよみがえり、「たくさんのファンの前でヒーローになれて幸せだなと思います」とお立ち台で声を張り上げた。
4月27日・DeNA戦(横浜)でもグランドスラムを放っていた中島。この日も走者が埋まった場面で抜群の勝負強さを見せて“満塁男”の名をほしいままにした。