ロッテ・佐々木朗に始まった大記録続発の異変 馬場敏史氏の視点

 次は誰-。そんな気持ちにさえなってしまう異変?が球界で話題だ。ロッテ・佐々木朗が4月10日(対オリックス)でパーフェクトを達成すると、同17日の日本ハム戦も8回までパーフェクトで降板。5月に入っても中日・大野雄が阪神相手に十回2死までパーフェクト。さらに11日にはソフトバンク・東浜が西武を相手にノーヒットノーランを完成させた。ここまで続く現象に、プロ野球OB・馬場敏史氏が言及した。

  ◇   ◇

 これほど快投が続くシーズンというのは、私も経験がないですね。つまり結論から言うと、この現象が起きる、今シーズンに限っての要因というのは「分からない」というのが、正直なところです。

 まず佐々木朗に関しては、あれだけ高い能力を持っているピッチャーなので「はまれば、やるだろうな」というのが私もですし、多くのファンもそういう印象を持っていたんじゃないでしょうか。ですから今季、もう一度やっても不思議じゃないと思いますね。

 東浜のノーヒットノーランも素晴らしいです。これまで、西武は得意な相手じゃなかったと思います。ましてや昨年と違い、山川が調子を上げて、チーム全体が上昇気配にある。さらに加えれば、ペイペイドームも改修によって以前ほど「広い」というイメージではなくなりました。

 条件としては良くない中で、打者27人で片付けたピッチングですから、褒めるしかありません。

 大野雄は気の毒でしたね。九回までに味方が1点でも取っていれば、パーフェクト完成でしたから。それでも、こちらはナゴヤドームの広さを味方に付けての攻める姿勢が目立ちました。

 阪神は、試合は落としましたが、延長とは言え1本でもヒットが出て、ホッとしたことでしょう。やはり私も野手目線で野球を見てしまいますから、こういう記録はやられるとたまったもんじゃないというか、やられちゃイカンと刷り込まれてる。

 逆に、記録がかかっている試合で守る側にいても、野手はしんどい。私もオリックス時代、ヨシさん(佐藤義則氏、1995年対近鉄)のノーヒットノーランで守りましたが、藤井寺で、狭い上にグラウンドもあまり良くなかった。めちゃくちゃ緊張して「エラーならオッケー」と、自分に言い聞かせながら守備についてましたね。

 ただ、こういう大記録がかかる試合は選手だけでなくファンもはらはらどきどきでしょう。次、いつ見られるか分かりませんが、楽しみに待ちたいですね。

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